およそ7年前のDVDドライブ(SH-S243)のトレイが出て来なくなって既に数年が経過していますが、原因はトレイ駆動系のゴムベルトであることはほぼ間違いないと考えています。
実は今まではトレイオープン時にトレイに手でショックを与えるとなんとか出てきていたのですが、久しぶりにトレイをオープンしようとしたところこの方法でも全く出てこない状態になっていました。ゴムベルトの状態確認と復活できないかを試してみました。
ゴムベルトはどこにある?
ゴムベルトはトレイを出した状態でドライブ本体の一番手前のプーリーに取り付けられています(写真はベルトを外した後)。
ゴムベルトの状態は?
手で触った感じではちょっと固め。本来円形のものが縦長の卵型に変形してしまっていました。力を加えて変形をもとに戻してもこの形に戻ってしまいます。
最悪新品交換も想定しサイズを確認
ノギスで測ってみました。断面1.2mm□ 内径23mm程度のようです。 内径に関してはおそらく伸びもあるでしょう。内径は手元にあったお菓子の入れ物(先端が円錐状)にはめて測りました。
ワイドハイターEX漬け
ネット上にワイドハイターEX漬けを行うと、ゴム軟化、復活の効果がありそうなことが書かれていたので、半信半疑ながら試してみることにしました。
48時間後
気のせいかもしれませんが、多少軟化しているように思えます。卵型を円形に戻すために、ビンの蓋の内側に入れてさらに24時間漬けてみることにしました。
72時間後
完全にワイドハイターEXから取り出し水洗い。形状は完全な円形というわけにはいきませんが元の卵型よりは円形に近づきました。潰してもこの形に戻ります。軟化の度合いは多少よくなったかもという感じです。正直良くわかりません。
元の形状
DVDドライブに再度取付
DVDドライブに平ピンセットでゴムベルトの再度取付を行いトレイオープンを試してみました。
結果、残念ながら駄目でした。トレイは出てきません。どうやらゴムベルトは思ったように復活とはいかなかったようです。ただ、ひとつ発見がありました。ディスクがトレイにあるとトレイはオープンします。おそらくトレイオープンのときにディスクのチャッキング部分が、ディスクがあることで軽い力で開放されるのでしょう。そういう意味ではゴムベルトは多少は復活したようです。しばらくはディスク入れっぱなしでしのぐことにします。
どうやらアマゾンのゴムベルトか秋葉原あたりで新品をゲットするしかないようです。
以下、2017.10.12追記
ゴムベルト調達
秋葉原の千石電商でゴムベルトを調達してきました。
外した古いゴムベルトのサイズは、先に書いたように断面1.2mm□ 内径23mm程度でしたので、断面1.2mm□ 内径22mmのゴムベルトを購入しました。内径が1mm小さいですが、伸びもあるでしょうからちょうどいいと考えました。
ゴムベルト交換
新しいゴムベルトと古いもの(ワイドハイターEX漬けしたもの)を比べてみると明らかに柔らかさがちがいます。新しいものは柔軟性がとても良い感じです。
さっそくDVDドライブに平ピンセットでゴムベルトの再度取付を行いトレイオープンを試してみました。
ばっちりトレイオープン・クローズします。だいぶ回り道をしてしまいました。取り付け後の写真です。
これにて一件落着です。