新型コロナ禍ということで海外旅行もままならない状況です。いずれまた海外旅行に行けることを期待しつつ、以前の旅行を回想しつつまとめます。 今回は 2018年9月~10月 にアメリカ1人旅したときの目的地の一つ、シリコンバレーにあるコンピューター歴史博物館(Computer History Museum)見学です。コンピューターの歴史に関するものが多数展示されています。(現在は新型コロナウィルスの影響で閉館していますが、空調設備などのアップグレードを行って2021.9.1に再オープンの予定のようです。)
コンピューター歴史博物館(Computer History Museum)の場所
カリフォルニア州のサンタクララ郡マウンテンビュー(Mountain View)にあります。自分は宿泊していたところがライトレール(電車みたいなもの)の某駅至近だったので、ライトレールでMiddlefield(ミドルフィールド)駅まで行き、スマホ(SIMはこれを利用)でUber(ウーバー)を呼んで現地に向かいました。ちなみに、近くのライトレールにはDowntown Mountain View(ダウンタウンマウンテン ビュー)駅もあります。位置関係は地図の通りです(表示されているルートはミドルフィールド — コンピュータ歴史博物館 — ダウンタウンマウンテンビューで表示しています)。
Middlefield(ミドルフィールド)駅です。
コンピューター歴史博物館(Computer History Museum)に到着。
展示品
ソロカル
歴史博物館ということで、計算尺とかそろばんなんかの展示もありました。そこまで遡るのか(?)とも思いましたが、その中に、シャープのソロカルがありました。展示品はアメリカのものだけに限ってはいないです。
ENIAC
世界初のコンピューター(そうじゃない説もあるようですが・・・)、真空管を約18000本使用した弾道計算用に使用されたコンピューターです。 もちろん装置全体は展示されておらずそのごく一部です。 他の展示物とは違い透明ケースでガードされていてあまりうまく写真がとれませんでした。
真空管部分のクローズアップ
背面、いや、こちらが表な気もします。
IBM社のRAMAC350
世界最初のディスクドライブです。現在のものに比べると1つの装置としてはとても巨大です。 24インチディスク50枚、一分間に1200回転。記憶容量は500万文字だそう。 こちらも透明ケースで囲まれています。 ケースの左奥に人々と一緒の写真が貼ってあるのでその大きさがわかるかと。 実はパンチカード関係の装置の展示も多くありました。そして、それらは基本的にIBMでしたね。
ここでデータを読み出したり書き込みしたりするだなと。 基本的な仕組みは現在のディスクドライブと同じだと思えます。 ただ、現在のだと、それぞれのディスク面に対応するヘッドがありますがこれは1つで兼用しているようです。
Cray-1
スーパーコンピューター クレイリサーチ社のCray-1 当時の雑誌の写真で見たことはありました。
この配線は、やりすぎ感あり過ぎです。
Googleのサーバー
説明では1999年となっているので、最初のだと思います。 Googleがサービス始める前は検索エンジンの出力結果から、本当に意味のある結果を自分で選びだすような感じでしたが、Googleなら一発で美味しい回答が出てくるのですぐに乗り換えましたね。
磁気コアメモリ
ミニコンピューター(ミニといっても、大型のメインフレームより小さくて、パソコンよりはとても大きい)用の磁気コアメモリ。DEC社 1978年のもの。 これで32kワードの容量。 説明によると1955から1970年代に磁気コアメモリは使用されていたとのこと。 これ以外の磁気コアメモリもいろいろと多数展示がありました。
NEAC 2203
NEC製(日本のあのNECです) 1958年のNEAC 2203 コンピューター(CPU, コンソール、 テープドライブ)です。説明によると、早期に(真空管から)トランジスタ化されたコンピューターで、近畿日本鉄道で1960年に日本で最初のオンライン、リアルタイム予約システムに使われたそう。
初期のパソコン
初期のパソコンあれこれ。写真でみたことがあるものもありますが、実物を見るのは初めてでした。
最後に
本当に多くの展示がありました。 紹介したものはほんの一握りです。 一通り見るのに5時間くらい滞在していました。 コンピューターに興味のあるかたには絶対に一度行ってみるのをおすすめします。 帰りはUberでDowntown Mountain View(ダウンタウンマウンテン ビュー)駅まで行ってライトレールで宿まで戻ってきました。駅の写真も載せておきます